ペイトリオッツ王朝作り哲学 BEST XXXXXX PROGRAM
(TOUCHDOWN PRO 5月号=3月30日発売号から転載)
なぜ、ニューイングランド・ペイトリオッツは不可能といわれた21世紀で、無敵の王朝を実現出来たか。2月上旬、ジャクソンヴィル・スーパーボウルが終了したあとは、メディアはその秘密を解こうと躍起となっていた。
現在のNFLには、サラリーキャップ制があり全チームは等額しか選手報酬を支払うことができない(現在の報酬総枠は収入の64%である)。優秀な選手が単独チームに集中するのを避け、公平な競争により、伯仲の試合と優勝への機会均等を実現した、NFL独特のシステム。しかし、パッツは、このシステムを乗り越えて、最近4年間で3回の優勝をとげた。なにか、特別な秘密はあるのか。 じつは、答えは誰もが知っていた。しかし、それを上手く表現できなかっただけだろう。 具体的には、パッツはスター選手を作らない。チーム作りの段階から、スター選手を排除した。個人の能力に頼らない、バランスの
送りに協力した。このシステムの核は、ベルチックそしてチームへの信頼である。しかし、核心が確認したかった。 スーパーボウル直前、連日開催されたプレスカンファレンスで、無数の質問がベルチックに浴びせられていた。身動きできない記者混みの中にまぎれ込んで耳にした彼の声に、求めていた答えがあった。ベルチックはチーム作りの質問にこう応えていた。 「チームに直接的にインパクトをあたえる個人的選手はいない」 そして、ダイナスティと可能にするチーム作りを問われて 「我々のシステムは優秀な大学のプログラムに酷似している」そう応えた。これが核心だった。大学は4年間経過すれば必ず選手は卒業する。4年間のサイクルを織り込んだチーム作りがパッツの哲学だった。入れ替わりを前提にしたチーム作り。プロ契約も3、4年契約が最も一般的だ。ロー(10年目)が負傷してもサミュエル(2年目)がカバーした。プール(2年目)
1、2年目で60%を越えている。ベルチック就任前年の99年、キャロル・ヘッドコーチの年は、1年23%、2年22%、3年18%、4年14%、5年4%、6年以上20%だった。1、2年は45%にすぎない。チーム哲学の相違が鮮明に数字に反映された。 ダウンバイコンタクトをリプレー判定? 3月下旬のハワイのオーナー会議では、遅れている労働協約改訂(2007年)の準備で、大きな課題となっているテレビ放映契約が取り上げられるだろう。 今年で既契約が切れる放映権交渉だが、すでにCBSとFOXにはAFC、NFCのパックで6年間80億ドル(1兆400億円・130円)の契約が完了している。残ったマンデーとサンデーのナイトゲームの交渉が難航で、ディズニーの参入も噂されているが、(月)はESPN,(日)はABCと変更となる可能性が高い。
サラリーキャップの総枠にも、選手組合から変更希望が出ている。従来の総利益に特別観戦室収入などの新財源の加算を求め、分配率も1%アップの65%が要求された。このキャップを来年まで締結しなければ07年はキャップなしで運営する、不自然なかたちになりかねない。 フィールド上の改正は、2年前にサップークリフトン事件(バッカニアーズのサップがボールから30ヤード離れた地点でパッカーズのクラフトンをブラインドサイドからハードヒット、骨折させた)が契機となって、無関係な場所での暴力行為をアンネセサリラフネスの反則とするかが検討される。ギブスOLコーチ(ブロンコズ→ファルコンズ)指導する、クローズラインプレーでのローブロックも違法性が検討される。昨04年度に厳守を強調されたレシーバーへのイリガルコンタクトの反則は03年の71回から191回と増加、一方パスインターフェアは238回か