フロリダ、万歳!
(TOUCHDOWN PRO 3月号=1月30日発売号から転載)
ジャクソンヴィルに行くのは15年ぶりになる。前回は、ゲーターボウルの取材だった。時間を作って訪れたアリゲーターファームと南北戦争の史跡に射す強い陽光が印象に残る。今回はそんな暇はなさそうだ。 2月5日(日)オールテル・スタジアムには、シーズン開始前に、誰もが予想した2強が勝ち残った。シンデレラはプレーオフに周到な準備を重ねたトップ2に一蹴された。
強者の世界 1月23日、たった今、両カンファレンスのチャンピオンシップが終わった。 最初に行われたNFCは、フィラデルフィアの厳しい寒気の中、イーグルスが27対10とファルコンズに完勝し、続いて行われたAFCも、寒風のピッツバーグで、ペイトリオッツが41対17でスティーラーズを圧倒した。いずれの試合も、今期のシンデレラチームを、プレーオフ常連の強豪が一蹴した。 試合後のサイドラインは対照的
的で、それしかない世界である。サラリーキャップ制などで戦力の均衡化が図られ、いわゆる王朝と呼ばれる1チーム独占は不可能といわれるNFLだが、ペイトリオッツは卓越した組織力でダイナスティを構築出来るのだろうか。
対決の構図 斬新な組み合わせと感じる。 もちろんスーパーボウルでは初対決、対戦決定が確定する30分前、つまりAFC第3Q終了時には、ネット上では、公的スーパーボウル予想第1号が出た。米国マスコミにとってスーパーボウルは別格で、1年間待った非公式のイヤーエンド扱い、日常生活のすべてをこの日に凝縮しようとする米国の強い意志すら感じてしまう。 俗な表現に頼れば、現代NFLの頂点に伝統の強豪が挑戦するといった図式だろうか。実戦のイメージとしては、ビルズがカウボーイズと対戦した第27、28回
のスーパーボウルが思い浮かぶ。強力タレントをそろえたビルズが、攻守蹴揃ったカウボーイズに挑んだ試合だった。いずれの試合も、カウボーイズが思わぬ大差で優勝をとげた。 QBマクナブの強いリーダーシップに敬意を払ってイーグルスをワンマンチームと呼ぶと、ペイトリオッツの高度な組織力にはチーム・アルティメットの異名をつけたい。ペイトリオッツのベルチック・ヘッドコーチには、先端企業のCEOに似た環境=市場分析があり、リソースの有効活用がある。 フロリダ万歳と叫ぶのはどちらだ。
注目したいイーグルス・セカンダリー 注目してもらいたい選手はたくさんいる。なかでも今年イーグスを推さなかった理由の一つである守備だが、驚異的向上をもたらしたセカンダリーは、試合の鍵を握るラン守備にも影響する、イーグ